2019中央区災害対策研修会
令和元年9月10日
 

1.在宅患者災害時支援体制整備事業について
  大阪市中央訪問看護ステーション 管理者 若林直美氏
2.中央区の病院のしくみを知ろう
  〇大阪国際がんセンター
    総務・人事マネージャー 河村 徳次氏
  〇大手前病院
    用度課課長 今永 昌弘氏
  〇大阪医療センター
    DMAT 嶋津 享子氏
3.中央区の災害時体制を知る
  大阪市中央区役所 市民協働課 担当係長 園田 優次 氏
4.発電機・蓄電池の使用方法
  大阪府臨床工学技士会 災害対策推進委員 
  じょうこうクリニック 東下 裕保 氏
5.閉会あいさつ
  中央区在宅医療・介護連携相談支援室 
  医療コーディネーター 榮木 恭子氏

 

 災害時において在宅患者(特に人工呼吸器患者)は移動手段を直ちに確保することが難しく、しばらく自宅待機を強いられます。また、避難後の医療ケアや支援体制の不安から自宅に留まるケースも少なくなく、災害時に人工呼吸器等に必要な非常用電源の確保が課題となっています。
そこで災害時の支援体制の充実・強化を目的として、地区拠点ごとに地域特性に応じたマニュアル作成の取組が行われています。また地区拠点となる訪問看護ステーションに非常用充電設備の整備がすすめられています。

大阪市中央区では病院と訪問看護ステーションの連携に備え、病院の自家発電システム、食料や医療材料の備蓄量と管理システムについて情報共有を行いました。災害時に在宅患者を受け入れられるのか、平時からの連携窓口など病院の体制について説明されました。
中央区役所からは中央区の災害時の体制についてお話しされました。平成28年におこった熊本地震では各地から送られた支援物資が住民に届かないなど行政機能の課題が明らかになりました。限られた職員だけで対応するのではなく「中央区防災パートナー」を募集し、災害時の体制整備に努めているとお話しされました。
臨床工学技士会から、発電機・蓄電池の仕組みについて説明がありました。人口呼吸器+酸素濃縮器+加温加湿器の消費電力合計が650Wの場合、377whの蓄電池であれば0.58時間稼働させる事ができます。蓄電池と発電機を組み合わせ命をつなぐための準備が大切です。
本研修では発電機の実践が行われました。振動、音、臭いなど一般家庭で使用された場合についてイメージできました。

大阪府訪問看護ステーション協会大正支部においても災害時のマニュアル作り、非常用充電設備について話し合われています。大正区在宅医療介護連携相談支援室では、災害時の在宅患者支援について大阪府訪問看護ステーション協会大正支部と協力してまいります。


大正区在宅医療・介護連携相談支援室 皆川 智美
 
 
 
 

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