第3回 大正区在宅医療勉強会
~病院医師と在宅医師による在宅復帰困難症例のための症例検討会~
平成31年3月14日
 

今回で第3回目の開催となる勉強会が大正病院で開催されました。
大正区の地域包括ケアシステムにおける在宅に向けての退院を具体的にどのように進めていくかの症例検討会です。
当日は在宅医師、病院医師、看護師、リハビリスタッフ、ケアマネジャー、訪問看護師等の参加となりました。

大正病院医師より症例の説明があり、意見交換が行われました。


症例①
食欲不振であるが、食事介助、胃ろう拒否の患者について
症例②
左大腿骨転子部骨折、リハビリ目的で入院された患者の在宅復帰後の情報共有について
症例③
食欲不振でほとんど食べてくれない。認知症がある患者について
症例④
癌告知後、限られた予後を、本人が希望される在宅で過ごすための連携について


患者や家族の思いによりそいながら、療養の方針についてディスカッションが行われました。
病院では食欲不振は課題にあがりやすいです。その場合、いきなり胃ろうやポートを作る話を患者や家族にするのではなく、一度在宅で過ごしていただく事で栄養摂取方法について考える時間を持っていただく事が大切です。
退院時カンファレンスで、点滴の指示いただいても自宅にもどられると食べるようになる方もいます。
認知症があり在宅にもどるのであれば同居家族の理解が必要になる事がわかりました。
患者の中には病院の良さと在宅の良さをよくわかっている方もいる。病院と在宅をいったりきたりされる方もいます。
在宅療養について説明する場合、在宅医療・介護についてよく知っている専門職との連携が望まれます。
今後、病院と自宅をいったりきたりしながらできるだけ在宅で過すようになります。

在宅医療介護連携相談支援室では、病院と診療所、訪問看護ステーション、サービス事業所の連携を推進してまいります。


大正区在宅医療・介護連携相談支援室 皆川 智美
 
 
 
 
 
 
 
 

在宅医療・介護連携相談支援室
相談事例

・分包依頼のできる調剤薬局はありますか?

・緩和ケア対応の在宅支援診療所を探しています

在宅医療・介護連携相談支援支援室
大正区マスコットキャラクター たんくん