認知症疾患医療センター事業
令和2年2月9日
 

講演 「認知症もどきにご注意」
講師:朝田 隆
医療法人社団総和会メモリークリニックお茶の水 理事長
東京医科歯科大学脳統合機能研究センター
認知症研究部門 特任教授


認知症が疑われるときの面接では、付き添いの家族からもの忘れの訴えがあります。
自分にとって大切な事は忘れないが、大切でない事は残りません。
例えば、孫が久しぶりに遊びに来るのでお小遣いをあげようと思った事は忘れません。一方、本人にとってどうでも良い事、例えば同居人に頼まれた用事を何度言われても忘れてしまうなどです。
こういった症状が、数年かけて進行しているのであれば認知症。急激に進行したのであれば別の疾患を疑います。

地域で認知症や認知症予備軍に気づくことがあります。例えば調剤薬局です。
・決まった来院日前に薬がなくなる(たくさん薬が残っている)
・何度説明しても服薬の仕方がわからない
・理解ができず、すぐに怒り出す
・財布に千円札や小銭が沢山あるのに1万円札を出す
患者の様子を薬局がかかりつけ医に連絡をしてくれることがあります。

在宅医療介護連携相談支援室では、高齢者にかかわる皆さんに認知症やその予備軍について、どのように気づいていけばよいか、情報発信してまいります。


大正区在宅医療・介護連携相談支援室 皆川 智美
 
 
 

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