第2回 大正区在宅医療勉強会
~病院医師と在宅医師による在宅復帰困難症例のための症例検討会~
平成30年11月1日
 

今回で第2回目の開催となる勉強会が済生会泉尾病院で開催されました。
大正区の地域包括ケアシステムにおける在宅に向けての退院を具体的にどのように進めていくかの症例検討会です。
当日は在宅医師、病院医師、看護師、リハビリスタッフ、MSW、ケアマネジャー、訪問看護師等48名の参加となりました。

泉尾病院医師より症例の説明があり、意見交換が行われました。

症例①
食事摂取量にムラがある経口摂取のみでは必要栄養量の確保は難しいが胃瘻の造設は本人・家族が拒否しているケース
症例②
入退院繰り返している患者。かかりつけ医からは在宅での看取りの提案を頂いているが家族は自宅環境等の理由で困難と考えているケース
症例③経口摂取量が徐々に低下、CVにて栄養確保をおこなっている。胃瘻造設は家族が拒否しているケース

いずれの症例においても患者や家族の思いによりそいながら、療養の方針について話し合いが行われたました。
在宅で過ごす患者や家族にとって、必要栄養量の摂取方法は意見がわかれます。
胃瘻になると、福祉サービス(デイサービス、ショートステイ等)で制限をうける事があります。
また、病院で食事に意欲がなかった患者が、自宅にもどると食事に対し意欲が出る場合もあります。
病院医師と在宅医・看護師、ケアマネジャー等の多職種で検討して、患者の療養環境を整える事が大切だとわかりました。
急性期病院で治療を受けた後、最後の時間をどこで過ごすのか、話し合うためには患者や家族に、元気なうちから在宅療養のイメージを伝えておく事が必要です。

在宅医療介護連携相談支援室では、区民の皆さんに在宅療養のイメージを伝える機会を作ってまいります。

大正区在宅医療・介護連携相談支援室 皆川 智美
 
 
 
 

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