第1部 基調講演
「あらためて問う在宅おける多職種連携とは」
講師 生野区医師会理事 山寺 慎一先生
「生野区の生活困窮の現状」
講師 くらしの相談窓口いくの 主任相談支援員 谷口 貞枝氏
「アンケート結果説明」
シンポジウム実行委員会 野間 康子氏
第2部 シンポジウム
「アンケート結果から見える課題と対策」
座長 生野区医師会副会長 藤井 敬三先生
シンポジスト 各連絡会代表者
基調講演では、多職種連携の概要と取組みが発表されました。例えば診療所で開かれれるカンファレンスで専門用語を禁止するなど、多職種で情報共有するときの工夫を話されました。
生活困窮者自立支援事業「くらしの相談窓口いくの」では平成26年10月~平成30年7月の実績が示されました。複数課題を抱えた生活困窮者が全体の7割を占めている事がわかりました。
多職種連携アンケートでは所属別集計が発表されました。「利用者の意思決定の支援ができていると思いますか?」の設問に対し、施設では「できている・どちらかといえばできている」と答えたのは71%ですが、老人保健施設では29%と解答に大きな差がありました。各職種が感じている思いの差を知る事ができました。
シンポジウムでは虐待事例について、支援方法と連携について話されました。虐待事例を経験されている方と、今までかかわる事がなかった方の間で、感じ方に差がある事がわかりました。先の生活困窮者自立支援事業の発表からも、支援した9割弱の世帯が複数課題を抱えていました。DV・虐待をうけているケースもありました。多職種で支援目標を共有し対応する事が重要です。
大正区在宅医療介護連携相談支援室では、アンケートによる情報収集、専門職の皆さんがお互いに意見の言い合える関係作りを推進します。